子宮筋腫

子宮筋腫は、主に子宮筋層内の平滑筋成分から発生し、女性ホルモン（エストロゲン）の働きによって発育する良性腫瘍です。
子宮の内、外、内層に結節状ないし、球状の腫瘤で、30～40代の女性に多くはっしょうし、3つのタイプがあります。婦人科疾患の中で最も多く、妊娠可能な女性の20～30％に見られます。

1.子宮膜下にできて、有茎ポリープ状を呈するものと、子宮広間の間に発育する靭帯内筋腫。
2.子宮筋層の壁内に発育する内膜下筋腫。
3.粘着面に向かって発育する粘膜下筋腫。

1.貧血症状：鉄欠乏性貧血、月経過多、不正性器出血、めまい、倦怠感
2.圧迫症状：骨盤内蔵器を圧迫し、イチョウなどを圧迫する。腰痛、下肢痛、頻尿等、便秘、排尿、排便障害。
3.疼痛：下腹部痛、腰痛
4.不妊：卵の着床障害、筋腫による卵巣機能障害。

体質は陽虚のほうが冷えで気血の流れが悪くなり、よくみられる症状は、顔色が蒼暗、手足が冷え、生理の色が暗、塊が多い、腹の冷え痛みを感じる、舌は暗、班、脈は沈遅。
漢方治療方針は、「温経行気」「活血化」、身体を温め、気血の流れをよくする。
当院の漢方処方は、桂枝茯苓丸を基本に、香附子、昆布、海藻、艾葉、紅花を加える。

ストレスや長期にわたって抗鬱による気血の流れが悪くなったものは、筋腫が大きく、硬い。
生理不順、生理中に乳房が張り痛む、生理前に症状が強い。腹痛。
舌が暗、　点、苔薄少、脈、弦あるいは弦遅い。
漢方治療は、「行気消積」気の流れを良くし、溜まったものを取り除く。
当院の漢方処方は、加味逍遥散の基本で、木香、丁香等を加える。

子宮筋腫が出来た後に、気の流れが更に悪くなり、新しい血液をつくれないあるいは、生理量も多く、止まらない、経色が淡く、腹痛、腹部下垂感、
顔色蒼白、あるいは通夜がなく、倦怠感、やる気がない、手足が冷え、食欲がない、下痢あるいは便秘、頻尿、舌は淡あるいは歯根、苔白、脈、細、虚、弱。
漢方治療は「温補気血、軟堅消積」身体を温めながら筋腫を小さくする。
処方は、十全大補湯、他、夏枯草、香附子、蒲黄、昆布、海藻、艾葉、紅花等。

当院では漢方薬とハリ治療以外に気功整体（推手）の施術で、自律神経バランス気と血流の流れをよくし、疲労とストレスが解消し婦人科系の悩みを改善していく方法も評判です。